Shimano BB 分解

 15, 2012 20:57
「てきと~技研製作所」研究室

構造解析(バラ)してみたい欲望から生まれた分室でございます。

さて、第一回は

「Shimano SM-FC4500 Tiagra BB ボトムブラケット」

いま、使用しているのは「TOKEN TK877TBT」のセラミックベアリングBB

シマノのBBは外されて回収した段階で二度と使われる予定はないまま保管されておりました。

どんな構造?

バラしてみました、後学の為に記録致します。

両サイドの白い部分はアルミ、センターの黒い部分は樹脂(プラスチック)

はめてあるだけです。


表側と裏側

表面、黒いダストシールが内部のベアリングを覆っています。
クランクシャフトにベアリング内径部分が直に接触しないようにもなっています?
何でだろう?
素人分析的には、斜め方向の応力をシールを潰して分散させているのかなと思います。
カッチリ組むと、逃げ代(にげしろ)がなくなって回らなくなるのを防ぐためかと思います。

ダストシール 裏側
ベアリングシール(白い部分)もあります。

ベアリングが抜けます。
圧入というほどではないですが、叩いて抜かないと抜けません。
はめるのは軽く叩かないと入りませんよ。

手で回すとゴリゴリと音をたてて回ります。
久しぶりでも、半年は経っていません。
走行距離にして約4000km使用
こんなに重い回転フィール...あんまりいいベアリング使ってないなぁ
どんな機械も寝かすと調子が悪くなるのは駆動部の油膜が切れて、そのまま動かす結果
、駆動部が痛むのです。
たま~に、回すのが長持ちの秘訣ですね

そこで、サッと一吹き以上...
「CRC5-56」呉工業のベストセラー

一度やってみたかったコトです。
CRC対グリース

グリースを吹き飛ばす程CRCを吹き付けます。
しばらくすると...

茶色く濁ったグリースが流れ落ちます。

すべてのグリスが流れ落ちたベアリングは綺麗な姿になり、回転もスムーズになります。

コレはやってはいけないこと...
何故なら一瞬、回転が良くなってもグリースが流れ落ちたベアリングは防水性能を維持することができずにCRCが切れた後には腐食が始まるのです。
まぁ、すぐ錆びる訳じゃないけど

逆説的に考えれば、粘度のあるグリースをなくせば回転抵抗はなくなるので軽く回るベアリングはコレだけでできます。

これがセラミックベアリングの利点の一つ、錆びないからグリスがいらない、少なくて済む。
セラミックボールは、その硬さから入力に対してボール自体の変形もスチールより少ないので「変形しない→真円を保つ→良く回る」もセラミックボールの利点
後は、熱による変形(膨張)も鉄に対しては同じこと。

鉄は、CRCや灯油で脱脂した後は必ずグリスアップをしなければ性能の長期維持はできないのです。
CRC5-56の帯には「サビを落とし、サビを止め、動きをよくする」の文字
確かに錆びは止めます、被膜ののっている間は...
CRCは固く締まったボルト、ナットを緩める為には、その浸透性の高さから重宝しますがベアリングにはどうでしょうね?
グリースが流れて、どっかいっちゃいそうですね~

Shimano展開図から読み解く
Shimano BB
このグレードはベアリング単体での交換は考えておらず、アルミケース(⑨叉は⑫)の部分から交換が前提のようですね。

解析(バラ)して思ったコトは、21世紀のロードバイク(エントリーグレードとはいえ)に使われていたのが、この程度だったとは...
産業機械なり精密機械のほうが、どれだけ進歩しているのやら?
自転車というローテクな乗り物にハイテクを駆使するのが、オトナの遊び
真剣です
Shimano BB 7700
対して「Dura-Ace BB-7700」にもなると全てバラ売り
なるほど...
ニードルベアリング⑫が使ってあるんだ...
これはクランクの回転方向に効きます、そして⑤のスラストベアリングは入力(右足、左足の交互の斜め方向)に対しての変形を防ぎロスを抑える仕組みになってるよーな気がするな...僕は素人です、クレームは受け付けておりません、悪しからず

「Dura-Ace」の構造ならば、ロードバイクらしいな~と感じられる内容です。
「Dura-Ace」以下のグレードでは、構造はみな一緒でした。
ということは、交換する機会があるのならば選択肢は「Dura-Ace」7700、9000です。

オーバーサイズBBだとか、色々な規格がありますが早い話、大口径化してボールの数を増やして設置面積を増やし、圧力を逃がして変形を最小限に抑えるのが目的なのかなと素人は考えます。

「Dura-Ace」の構造は良いです(素人分析だけど...)
こんなふうに「GOKIS×」のハブが開発されたのも技術者が旧態依然とした構造にビックリした結果、生まれたものだと聞いています。
「GOKIS×」最先端テクノロジーで生まれたロードバイク用ハブを開発
僕の周りでは珍しくはないのです
試作ホイールも見てるし...


カップ&コーンのハブの利点は事実あります。
シンプルな分、メンテナスのさえすれば良いのです。
ただ、現代人が望むのはメンテナスフリーで高性能が持続することとか...
それはわがまま、だけど高次元で製品化するのがメーカーです

「Tiagra」グレード 中身を開けて調べてみると...ロードバイクには使う気にはなりませんね。

今度、セラミックベアリングBBをバラしてみたいなぁ
ボールがセラミックだとは思うけど、構造がみてみたい...




語るほどの脚がない人程、機材の価値が生きるモノと「僕」は考えます。

それはエンジンの能力が低い分だけに違いに価値が表れるからです。


そう思わないとね。
2013 SHIMANO BIKEGEAR CATALOGから

BBも同じことがいえるのです。
人間が載って入力する以上、真円の回転はありえません。

ただ、分解整備の難度がBBはハブに較べると手間なのでカートリッジベアリングに頼るのが理由だと思います。

あれ?ハブもカップ&コーンが優れているのかな~
レースシーンでは、こちらのほうが多いとか?

MAVICホイール、買ったばっかだぞ...

まぁ、いっか…
一分一秒を競って乗ってる訳じゃないし
職業じゃないし...
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