終業後、少し仮眠をとって前夜となる午後11時ひっそり自宅を出発...
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今回のライド計画、ざっくり解説すると名古屋から木曽街道を利用して長野県南木曽(なぎそ)入り
そして大平(おおだいら)街道で飯田市
飯田市から国道256号線でしらびそ峠アプローチの飯田市上村に入る予定
しらびそ峠攻略後は日本のチロル(チロル?知らんがな)下栗の里(しもぐりのさと)を通って天龍村為栗駅で本日の旅程を終え輪行で帰宅する計画
名古屋から飯田市を繋ぐ飯田街道や南木曽と飯田市を繋ぐ清内路トンネルを使わないのは以前に使ったことがあるから
知らない道を走りたい
知らない峠を訪れてみたい
動機は単純で明快
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近所のふれあい橋から出立
Door to Doorの遊びが基本だからトランポなんか最初から考えていない
漕いで行ける範囲が『遊び場』でそれを少しずつ拡げるのが楽しい

自転車では走りたくない国道19号線を一部利用して長野まで
大半は並行している旧道を利用している
旧道は信号も交通量も少なく快適
夏のナイトライドは涼しく快適そのもの
ナイトライド装備はいつものvolt300 ×2
テールランプ(尾灯)も×2
ここにヘルメットライトと反射ベストで走っている
(ブルベ装備!)
長野県には午前4時突入
ざっくり5時間で長野まで

大平街道を登坂していると空が白んでくる
初見の峠道を暗闇で走るのは極力避けたい
それは道の荒れが目視では分からない、不要な危険を避ける為
ソロライドで気を付けていることは無事に帰ることのみ
他人から見ると危険なナイトライドや怪しい林道サイクリングもやっているけれど危険を感じたら止まれる速度を守っているしその先の危険を予測しながら走っている
他方、グループライドは他者への配慮と見栄がでる
いい意味での『競争心』は時として『焦り』に変わる
それが事故を誘発する、そう思っている
一人なら見栄も外聞もない、危険を感じたら足を着く
速度も出さない

6時過ぎ最初のピーク到着


アーチには木曽峠とあるけど大平峠とは違うのだろうか?


大平峠(標高1358m)

飯田峠(1235m)
大平宿、軽くスルーしてきたけど枯れた集落がなかなか雰囲気があってよかった
ここは先日、kanzさんが走っているから割愛
キャンプツーリング最終日~飯田峠・大平宿 ☝こちらクリック
へ~、こんな街道があるんだ~
他人事だと思っていたら自分のルートにも組まれていたって話し
途中、飯田市側から登坂していくロードバイク、すれ違い様挨拶を交わす
休憩していたダホンの折り畳みの方と挨拶を交わす
そこに1台ロードバイク到着、3人でお喋り
初めて出会う人達とも共通の趣味で挨拶ができて話せる、なんて素敵な事だろうか!
私はいつも一人で走っている
けれど寂しいと感じたことはない
だってこうして話せる仲間がいるのだから!

昨年ブルベで飯田市を訪れている
散々苛められたので2度と飯田なんかに来るもんか!と思っていたけどまた来てしまった
懲りないな~その時の苦労を思い出して苦笑い
ブルべを走った経験は役立っている、そしてブルべはおもしろいと思う
でも今の私の自転車遊びにおいてブルべは全部ではなく一部
今年SR取得に必要な600㎞の挑戦ができなかったのは少し残念ではある...
あのステージでしか出会えない『仲間』がいる
それは経験すると感じる一体感だと思うだけど、そこまで『認定』に拘る気はもうない
これまでに得た技術・走力で自分自身で計画、自分の行きたい場所を走るロングツーリングを実行すべきだと考えている
つまりワタシもキャンプツーリングしたい
飯田市で朝食を...
ここでちゃんと休憩と補充を済ませておかないとこの先苦労する
分かっちゃいたけど『座って食べたい』なーんて早朝から駄々をこねていたら町中を通り抜けてしまった!
コンビニすら寄らず終い!
あー自販機とサドルバッグに入れておいた非常食の羊羹を頬張りながら駒を進める
お腹空いた~
ブツブツ言いながらも前進この先にトンネルがあるから上村には楽に抜けれるはず!
練った予定ルートはトンネル利用
近づくと自動車通行禁止
なぬっ?となっていた
三遠南信自動車道[矢筈トンネル]だった
自動車道だもんね、自動車専用道、、
ぁぁ..『自転車こっち』そんな感じの案内に誘われて旧道を走ることになる
予定外の赤石峠攻略だ!

新道のバイパス完成のために主要道としての重要性はあまりない
だけど旅をするなら訪れてみたいそんな枯れたいい道だった

赤石峠(標高1195m)

県道No.は251号線[上飯田線]
大きく迂回して上ったけれど来てよかった


しらびそ高原まで22km!!
思わぬ迂回で時間を要してしまったけれど集落に出れたのは不幸中の幸い

最寄りのお土産屋さんで食べ物を...
なんでも美味い!!
しらびそ峠 Attack!!平均勾配8%
平らだと感じた部分でも5%
ガーミンの勾配計と数字の上がっていく高度計を睨みながらひたすら登坂
しらびそ峠は1833m
ガーミンの高度計を初めて見た時点の高度は700m、この時しらびそ峠まで残り15km位
ゲソッ
しらびそ峠(標高1833m)

南アルプスが望める展望があるらしい
ハッ ハイランドしらびそが見えてきた!
しらびそ峠より上にあるホテル
腰が抜けるわ!

標高1918m
涼しいけれどここまでのヒルクライムで全身びしょ濡れ
暑いやら寒いやら(笑)


展望がないのは残念だ
でもここまで漕いできた達成感に展望の良し悪しは関係ない
しらびそ峠攻略

ここまでのヒルクライムで全身びしょ濡れ
道路に横たわると汗の人形(ひとがた)ができるくらいに汗びっしょり
濡れたウェアでのダウンヒルは体温が奪われる、危ない
駅で着替えるつもりで持参したTシャツにチェンジ
先を考えるとグローブもフルフィンガーが欲しいくらい、贅沢は言ってられんね

御池山隕石クレーター云々...
スケールが大きすぎて想像もつかない(笑)
標高1800mからのダウンヒルはブレーキレバーの引きっぱなし
位置エネルギーを距離に換算できないのが今日の行程
レバーの先っちょを握り続けて握力がなくなる
気を使うダウンヒル

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下栗の里]
天空の里ビューポイントも折角だからお立ち寄り

国道152号線、418号線と繋いで天龍村
根性を出せばオール自走も不可能ではない程度の疲労
輪行袋に泊まってもいいかな?と一瞬の気の迷いもあったけれど流石に無茶だし今日中に帰宅しないと家族が心配するだろうと思い(過信?)素直に為栗駅まで


今年の夏の計画も終わった
電車を待ちながら次のライドを考える
『もっと遠くへ?』
うーん、少し違う?
それもいいけどやっぱり違うかな~、、?
今日のライドですら時間が惜しくて素通りしてしまった風景がある
もっとゆっくり見てみたい
もっと『時間』をかけてみたい
速度とは無関係に好奇心を満たす『旅』
それをしてみたい
2016 夏